相続の手続を進めるにあたりどんなことに注意すればいいですか?
相続手続を行う際は、以下の点に注意すべきです。
- 期限のある手続を意識する
- 相続財産の調査は正確に行う
- 相続人同士で安易な約束をしない
- 勝手に財産を処分しない
期限のある手続を意識する
手続によっては、法律上、期限が定められているものがあります。
【期限のある手続の例】
相続放棄:自己のために相続の開始があったことを知ったときから3ヵ月以内
相続税申告:被相続人の死亡を知った日の翌日から10ヵ月以内
期限を過ぎると、多額の借金を背負うことになったり、罰金などのペナルティが発生したりするおそれがあります。
相続財産の調査は正確に行う
財産の全体像を把握しないまま遺産分割を進めると、あとから多額の借金が発覚するリスクがあります。
相続人同士で安易な約束をしない
口約束だけで財産の分け方を決めると、「言った・言わない」のトラブルになりがちです。必ず相続人全員で話し合い、法的に有効な「遺産分割協議書」として書面に残しましょう。
勝手に財産を処分しない
相続人の一人が勝手に預金を引き出したり、不動産を売却したりすることは、法律上許されませんし、ほかの相続人とのトラブルに発展するおそれもあります。