相続放棄を検討した方がいいケースは?
以下のようなケースでは、相続放棄を積極的に検討することをおすすめします。
- プラスの財産よりマイナスの財産が明らかに多い場合
- 相続トラブルに巻き込まれたくない場合
- 特定の相続人に財産を集中させたい場合
- 相続したくない財産がある場合
プラスの財産よりマイナスの財産が明らかに多い場合
亡くなった方の借金、ローン、保証債務などの「マイナスの財産」が、預貯金や不動産といった「プラスの財産」の価値を明らかに上回っている場合です。
相続トラブルに巻き込まれたくない場合
相続放棄をすれば、法的に相続人ではなくなるため、相続手続に関わる必要が基本的になくなり、トラブルを避けることができます。
特定の相続人に財産を集中させたい場合
たとえば、家業や農業を特定の相続人(長男など)にすべて継がせたい場合に、他の兄弟姉妹が相続放棄をすれば、財産が分散することを防げます。
相続したくない財産がある場合
遠方にある古い実家や山林などは、活用が難しく、管理費用や固定資産税だけがかかるというデメリットがあります。
そのような相続したくない財産がある場合も、相続放棄が1つの解決策となり得ます。