相続登記はなぜ必要なのですか?
相続登記は、主に3つの理由から必要になります。
- 権利関係を明確にするため
- 将来の相続トラブルの防止
- 法律上の義務
①権利関係を明確にするため
土地や建物を相続しても、相続登記をしなければ、その不動産が自分のものになったことを第三者に対して主張できず、売却などもできません。
そのため、まずは相続登記を行う必要があります。
②将来の相続トラブルの防止
相続登記をしないまま年月が経つと、相続人が亡くなってさらに次の相続が発生します。
すると、関係者が増えて権利関係が複雑になり、やがて誰が不動産の権利を持っているのかはっきりしなくなります。
権利関係が曖昧なままだと、トラブルに発展する可能性が高いため、相続登記を確実に行っておくことが重要となるのです。
③法律上の義務
相続登記は、不動産を相続したことを知った日から3年以内に行わなければいけません。
- ※ 2024年4月1日よりも前に発生していた相続の場合は、原則として不動産を相続で取得したことを知った日、または2024年4月1日のどちらか遅い日から3年以内
正当な理由なくこの義務を怠った場合、10万円以下の過料(罰金のようなもの)が科される可能性があります。